U=U (Undetectable=Untransmittable)U=U (Undetectable=Untransmittable)

U = Uを知る
FAQ

知らない間に、マイナスのイメージ持ってないかなぁ?

HIVに感染した人は日本全国で約26,000人、そのうち男性が23,000人、女性が3,000人と報告されています。
また、感染経路の7割は男性同性間の性的接触で、ゲイコミュニティの中でHIV感染は、とても身近な課題となっています。

一方、「HIV感染症・エイズに関する世論調査」の概要によると、HIV感染症のイメージは「死に至る病である」が52.1%、「原因不明で治療法がない」が33.6%、「特定の人達だけ関係のある病気である」が19.9%、「毎日大量の薬を飲まなければならない」が13.8%で、マイナスのイメージを持っている人が多いのが現状です。ただし、ゲイコミュニティの中でのイメージについてはHIV感染に対する身近さが異なるので、同じようにマイナスのイメージを持っているとは限りません。HIV感染症の治療は日々進歩しており、早期発見・治療によってAIDSの発症を防いで感染していない人と同じくらい長生きしたり、HIVを誰にも感染させないことも可能になっています。今では毎日飲む必要のある治療薬も1日1回。1種類で大丈夫な場合もあります。通院もHIV陽性者の約7割は3ヶ月に1回で済むようになりました。

僕らが知らない間に持っているかもしれないマイナスのイメージ。
それを変えていくために、最新の知識・情報へとアップデートしましょう。

U=U(ユー・イコールズ・ユー)ってなに?

U=Uとは、Undetectable equals Untransmittable(検出限界以下は感染しない)の頭文字をとった言葉で、検査をしても見つからないくらいにまで血液中のHIV量が少なくなった状態が6ヶ月以上続くと、HIVが誰かに感染することはないという新たな情報。
この新しい情報を広めるため、いまでは世界中でキャンペーンが展開されています。
治療でHIVを抑えられれば、SEX相手に感染させてしまうことも、ほぼなくなる時代になりました。
つまり、HIV陽性者=感染源ではありません。もし検査でHIV陽性とわかっても、恋愛やSEXをあきらめる必要はもうないのです。
HIV感染がわかっても、服薬治療と通院を続けていれば、今までどおり暮らすことができます。でも、感染に気づかないままで、エイズを発症したら、仕事に行けなくなるし、家族にも説明が必要になるかも…。

U=Uの情報は、もし感染しているなら、早くわかって治療を始める方が、メリットは大きいということを実感できる情報です。

HIVステイタスを知るって、どういうこと?

HIVステイタスとは、HIV感染症に関するからだの状態のこと。
海外のSNSではプロフィールに加えることもよくあることですが、
『HIVステイタスを知っている=HIVに感染している』ということではありません。
HIVと生活している人、そうじゃない人、まだわからない人 HIVの治療を続ける人、続けないと決めた人、まだ準備ができていない人。いろんな人がいて、誰でも、自分のからだの状態を知っていれば、それは『HIVステイタスを知っている』ことになるのです。

今では、検査や治療を受けて早めにHIVステイタスを知っておくことは、
HIVを持っている人にとってもHIVを持っていない人にとっても大切なことになりました。
自分のHIVステイタスを知っていることは、これからの時代の新しい予防法の1つでもあり、選択肢が広がります。
自分の健康のためにはもちろん、パートナーや恋人、友人や家族、僕らのコミュニティにとっても大切なことなのです。

HIVステイタスって?

HIVステイタスとは、HIV感染症に関するからだの状態です。海外のSNSではプロフィールに加えることもよくあること。
たとえば、HIVステイタスには以下のようなものがあります。

□HIV陰性:HIV-negative

検査を受けて、HIVが陰性と判定されている状態のこと。ただし、HIV抗体検査の結果は2~3ヶ月前の状態を判定しています。
感染したときから、体内でHIVが増えはじめ、抗体検査で感染していることをわかるようになるまでには2~3ヶ月必要だからです。
だから、HIV陰性の結果が出たとしても、いま現在のからだの状態についてではないので注意が必要です。
というわけで、プロフィールには、検査をした日付も一緒に記載されていることが多いです。
また、HIV抗体検査を受けた後に、感染している場合にはもちろんわからないので、検査は定期的に受けることがベストです。

身近で利用できる検査のことを詳しく知りたい場合には ▶︎HIV検査相談マップ
コミュニティセンターdistaでの検査会情報 ▶︎distaでピタッとちぇっくん
不安なことや心配なことがあれば、電話で相談することができます

ぷれいす東京

ゲイによるゲイのための電話相談 土曜日 19時~21時 03-5386-1575
HIV感染不安、検査前の電話相談 日曜日 13時~17時 03-3361-8909
HIV陽性者や周囲の人のための電話相談、対面相談 月曜日~土曜日 13時~19時 0120-02-8341(やさしい)

□HIV陽性:HIV-positive

検査でHIVが陽性と判定されている状態のこと。

HIVに感染していることがわかった後の生活についてもっと詳しく知りたい場合は ▶Link
身近な人からHIV陽性と伝えられたあなた ▶Link
HIV陽性とわかって間もない人のためのグループミーティング ▶Link

□HIV陽性でウィルス検出限界以下:HIV-positive and Undetectable

検査でHIVが陽性と判定されており、さらに治療によって検査をしても見つからないくらいにまで血液中のHIV量が減っているため(これを検出限界以下といいます)、HIVが誰かに感染することはほぼないと言われている状態のこと。
ただし、梅毒、B型肝炎、A型肝炎、淋病、クラミジア…など性感染症はいろいろ。
HIVは治療をすれば、ほぼうつらないけど、他の性感染症は防げません。ケツ舐めや指マンでもうつるA型肝炎は、いまMSMの間で、流行していると言われています(A型肝炎やB型肝炎はワクチン接種で予防できますが、抗体が定着するまでには半年間かかります)。

HIVは治療をすればうつらないけど、他の性感染症は防げない。だから、やっぱりSEXの前には『つけて、ヤろうぜ』

もっと性感染症のことを詳しく知りたい場合には ▶Safer Sex Info.
HIVに感染していることがわかった後の生活についてもっと詳しく知りたい場合は ▶Link
身近な人からHIV陽性と伝えられたあなたへ ▶Link

□HIV陰性でPrEP服用:HIV-negative on PrEP

検査でHIVが陰性と判定されており、さらに抗HIV薬の服用によってHIVに感染するリスクを下げるPrEP(プレップ)という予防法をおこなっている状態のことです。一部海外では制度化されいてるところもありますが、日本ではまだ正式に認可されているわけではありません。薬の服用には医師やカウンセラーと相談しながら進める必要がありますので、自己判断で服用することはお勧めしません

PrEP/PEP(プレップ/ペップ)って?でもう少し詳しく読む ▶Link

□わからない

HIV陰性かHIV陽性か判定されていない状態のこと。自分のHIVステイタスを知るためには、検査を受けなければわかりません。
自分ではない誰かと体液の交換をするようなセックスを一度でもしたことがあれば、どんな人でも、性感染症のリスクを持っていると言えます。だから、もっと知っとこう。検査のこと、HIV感染症のこと、他の性感染症のこと。知ることでリスクは減らせます。

もっと性感染症のことを詳しく知りたい場合には ▶Safer Sex Info.
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ゲイによるゲイのための電話相談 土曜日 19時~21時 03-5386-1575
HIV感染不安、検査前の電話相談 日曜日 13時~17時 03-3361-8909
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PrEP/PEP(プレップ/ペップ)って?だいじょうぶ?

PrEPとはPre-Exposure Prophylaxis(HIV感染予防のためのセックス前の服薬の意味)の頭文字をとった言葉。
PEPとはPost-Exposure Prophylaxis(HIVが体内に入ったかもしれないと思った後の予防服薬の意味)の頭文字をとった言葉。

一部海外では、HIV陽性者とセックスをするHIV陰性者(HIVに感染していない人)が、HIV感染予防のために抗HIV薬の予防的な服薬が認められていてPrEP(pre-exposure prophylaxis、プレップ)と呼ばれています。「HIV感染予防のためのセックス前の服薬(PrEP)」は、コンドームも使用することが絶対条件であり、教育プログラムを受ける必要もあります。「HIV感染予防のためのセックス前の服薬(PrEP)」には腎機能の障害などの副作用を起こすことがあり、医師と相談しながら活用することが必要です。アメリカでは、HIVに感染していない人で感染リスクの高い人(たとえばセックスの相手がHIV陽性の人、男性とセックスする男性、男性とセックスするトランスジェンダー女性、薬物を使う人)に勧められています。

しかし、日本ではまだ正式に認可されているわけではありませんし、
薬の服用には医師やカウンセラーと相談しながら進める必要がありますので、自己判断で服用することはお勧めしません。

ちなみに、HIVが体内に入ったかもしれないと思った後(暴露後)、一時的に抗HIV薬を服薬することはPEP(ペップ)と呼ばれています。PrEPとは区別されており、約1ヶ月間、継続して飲み続けるため、PEPでも医師の診断やカウンセリングを活用することが必要です。日本では公式に認可されていませんが、制度化されている国もあります。

体内にHIVが入ってしまってから、感染が成立するまでには、わずかな時間差があります。
そのため、72時間以内(感染の機会があったときから3日以内)に、医師の診断やカウンセリングを受け、決められた抗HIV薬を飲み始め、4週間(約1ヶ月間)飲み続けることで、HIV感染のリスクを下げられることがわかっています。この感染したかもしれないとき(暴露後)の予防内服はPEP(ペップ)と呼ばれ、海外では制度化されている国もあります。日本では主に医療事故による場合、医療者のみが対象となっていて、セックスによる感染の場合には未承認のままとなっています。でも、東京や大阪の一部の医療施設(今のところ日本で2施設)では対応していますが約30万円かかります。

PEPで使用される抗HIV薬も、腎機能の障害などの副作用を起こすことがあります。
始めると約1ヶ月の間、飲み続けることが必要なので、
医師の診断やカウンセリングを活用することが推奨されています。
海外から個人輸入で仕入れた薬や、誰からもらった薬を、自分で勝手に判断して服用することは
その後の生活に危険な結果を招くこともあるのでお勧めはしません。

HIV以外にも性感染症はあるよ

淋病、クラミジア…HIVは治療をすればうつらないけど、他の性感染症は防げません。
特にゲイ・バイセクシュアル男性の中で流行していると言われてきた性感染症には、梅毒、B型肝炎、A型肝炎などがあります。
多くの性感染症に対して、アナルセックスだけでなくフェラチオや手こきの時にも、コンドームの使用は感染予防に最も有効です。
だから、やっぱりSEXの前には『つけて、ヤろうぜ』

梅毒:

きちんと治療をすれば治るが、放置すると進行し、知らない間に誰かにうつしたり、他の性感染症(STI/STD)にダブル感染したりすることもあります。梅毒に感染しているとHIVに感染する確率が数倍高くなります。
梅毒の病原体は、セックスのとき、皮膚や粘膜の小さな傷から感染します。また、唾液や血液などからも感染することがあります。
できものや化膿した部分に触れないこと、相手の血液や先走り、ザーメン(精液)と自分の口の中やペニス(亀頭)や肛門、おしりの中などの 粘膜が触れないようにすることが大切です。また、梅毒は何度でも感染するので定期的に検査を受けることをおすすめします。

B型肝炎:

B型肝炎ウィルス(HBV)の感染による肝臓の病気です。
感染力が強く、治療に時間がかかり重症化することもあるので、早期の発見・治療が重要です。また、感染の経路がHIVとほぼ同じなのでB型肝炎の感染が分かった時にはHIVの検査も受けることをお勧めします。HBVは主としてHBVに感染しているヒトの血液や血液が混入したヒトの体液(血液、先走り、ザーメン(精液)、唾液など)を介して感染します。一般的には輸血などでも感染しますが、セックスによって感染する人も増えています。特にアナルセックスやフェラチオは感染の危険が高まります。ですからアナルセックスやフェラチオするときには、やっぱりコンドームの使用が有効です。他にも、ディープキスなどでも感染することもあります。
予防にはワクチン接種が有効で、日本ではワクチンは初回とその約4週後、6ヶ月後の3回接種する必要があります。予防接種は最低10年間有効と言われています。ワクチンの効果については個人差もあり、費用は医療機関によって異なるので事前に医療機関に確認することをお勧めします。

A型肝炎:

A型肝炎ウィルス(HAV)の感染による肝臓の病気です。
感染力が強く、1〜2ヶ月の入院が必要になる場合もあります。まれに重症化すると死に至ることがあります。治療に時間がかかることが多いので、早期の発見・治療が重要です。A型肝炎は、知らない間にウィルスを含む便を介して感染が起こるので、肛門周囲をなめる(ケツ舐め、リミング)、肛門に触れたペニスをなめる、口に入れる、肛門に触れた指や手をなめる(指マン)、セックスの時に、使っているおもちゃを共有する、セックス後に手を洗わずに調理する、食事するなどの行為で、感染することがあります。
予防にはワクチン接種が有効で、日本ではワクチンは初回とその約4週後、6ヶ月後の3回接種する必要があります。ワクチンの効果については個人差もあり、費用は医療機関によって異なるので事前に医療機関に確認することをお勧めします。トラベルクリニックなど、複数の医療機関でA型肝炎ワクチン接種を行っています。「トラベルクリニック」「A型肝炎」などで検索してみてください

他にもあるよ。性感染症のことを詳しく知りたい場合には ▶Safer Sex Info.